2012年に創設された写真集賞「The Paris Photo-Aperture Foundation PhotoBook Awards」。パリフォトとアパチャー財団による賞とあって、世界の写真集のトレンドを牽引しているといってもよい。全く無名の写真家であっても、受賞作はあっという合間に売り切れ、自費出版の場合には正式な出版が決まるなど、その影響力は大きい。実際、この賞をきっかけに注目を浴びて世界に知られるようになった写真家も少なくない。毎年、有名写真家やキュレーターなどで構成された審査員に作品を見てもらえるだけでも価値がある。
審査員をつとめるアパチャーのレズリー・マーティンは「これまでも数多くのすぐれた日本人作家の写真集が選ばれてきた。今年もぜひ多くの方々に応募してほしい」と、IMAにメッセージを寄せてくれている。
すべての写真集が応募対象となる「The Photobook of the Year」、写真家やアーティストにとって処女作となる写真集だけがエントリーできる「The First PhotoBook Prize」と、展覧会カタログや美術館の出版物のための「The Photography Catalogue of the Year Prize」の3部門にわかれており、いずれも過去1年間に刊行されたものに限る。
選考を経たノミネート作品計35冊は11月のパリフォトで展示され、期間中に各部門の最優秀が1冊ずつ選ばれ、発表される。
応募は2016年9月9日(金)まで受付中。エントリー・詳細はこちら(英語サイト)。
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。