28 July 2021

花代の30周年にわたる活動を振り返る「花代まつり」が都内各所で開催中

28 July 2021

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© Hanayo

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花代は80年代より、写真、映像、パフォーマンス、音楽などジャンルを横断しながら作家活動を続けているアーティスト。今回、その活動の30周年を記念し、都内各所、またベルギー・アントワープで「花代まつり」が開催される。

花代は中学生の頃、父親から譲り受けたカメラで写真を撮り始め、19歳の時に向島で半玉の修業をはじめた。芸妓として働きながら、ライフワークとして写真を撮りつつ、モデルやミュージシャンとしても活動。95年に花柳界を引退してロンドンへ移住し、「ドクメンタX」や、ハンス・ウルリッヒ・オブリストとホウ・ハンルウのキュレーションによる「Cities on the Move」への参加、パレ・ド・トーキョーでの個展など、精力的に作家活動を展開。そして奇才映画監督クリストフ・シュリンゲンジーフに呼ばれてベルリンを訪れたことをきっかけに、99年にベルリンへ移住し、15年間の海外生活を経て2010年に帰国する。

本展示は、 初期から現在まで一貫して多様な表現方法を用いながら活動を既ける花代の30年間の活動を振り返り、写真、映像、インスクレーション、パフォーマンスなど未発表の作品から新作までが、さまざまな場所で展示される。幻想的で独自な世界観を持つ花代の作品、そして幅広い活動の軌跡を目撃したい。

また、花代の写真活動30周年を記念した写真集『Keep an Eye Shut』と、多彩な活動記録をまとめた単行本『花代の世界 地下活動半世紀』もリリース。秋まで続くこの「花代まつり」は、写真家としてだけでは括ることはできない、多彩な表現を奏でる花代の活動を知る、貴重な機会になるはず。

▼展覧会情報
「Keep an Eye Shut Ⅲ」
会期:2021年7月24日(土)~8月15日(日)
会場:POST(東京都)
時間:11:00~19:00
定休日:月曜
http://post-books.info/news/2021/7/24/exhibition/hanayo-keep-an-eye-shut

「Keep an Eye Shut Ⅱ」
会期:2021年7月28日(水)~9月8日(水)
会場:アニエスベー ギャラリー ブティック(東京都)
時間:11:00~20:00
定休日:なし
https://www.agnesb.co.jp/brand/agnesb-galerie-boutique/

「hanayo IV – Keep an Eye Shut I」
会期:2021年8月6日(金)~9月11日(土)*初日のみ予約制
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(東京都)
時間:12:00~18:00
定休日:日月曜・祝日、夏季休廊(8月8日~8月16日)
https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/25455/

「花代の世界 地下活動半世紀」
会期:2021年9月15日(水)〜9月27日(月)
会場:MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(東京都)
時間:10:00~19:00(最終日は17:00まで)
定休日:なし
https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/contemporary.html

「花代の世界 地下活動半世紀:映像編」
会期:2021年9月24日(金)~10月23日(土)
会場:void+(東京都)
時間:12:00~18:00
定休日:日月曜・祝日
https://www.voidplus.jp/

「Keep an Eye Shut」
会期:2021年10月21日(木)~11月28日(日)
会場:IBASHO(ベルギー)
時間:14:00~18:00
定休日:月~水曜
https://ibashogallery.com/

▼書籍情報
花代『Keep an Eye Shut』
出版社:torch press
価格:6,380円
仕様:ハードカバー/230mm×160mm/304ページ
テキスト:カイ・アルトホフ、伊藤貴弘(東京都写真美術館)
https://www.torchpress.net/product/3237/

『花代の世界 地下活動半世紀』
出版社:河出書房新社
価格:4,620円
仕様:A5/320ページ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309291512/

©︎ Hanayo 2002

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©︎ Hanayo 2008

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