鈴木は、1980年代半ばから写真を媒体に創作活動を始め、1998年に故郷・熊野に至る道のりをテーマにした初の写真集『KUMANO』を刊行。以後、展開されたロードムービーのような物語性を持って、見るものの意識に柔らかに働きかける鈴木の表現は高く評価され、2000年には第25回木村伊兵衛写真賞を受賞した。
田辺市立美術館で開催する「意識の流れ」展では、「海と山のあいだ」「Sakura」「White」「Étude」の4つのシリーズを展示。タイトル「意識の流れ」は「見るという行為に身をゆだねると、とりとめのない記憶やさまざまな意識が浮かんできて、やがてひとつのうねりのような感情をもたらすことがある」という鈴木の言葉が基づいている。
熊野古道なかへち美術館で開催する「水境」展は、カメラの特徴と水面の特性に着目した鈴木の最新シリーズを特集。現実の世界と水面にうつる世界とが溶け合う「水鏡」は、知覚と鏡像とをないまぜにし、いままでに見たことのない新鮮な風景を生み出している。
会期 | 2016年4月16日(土)〜6月26日(日) |
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会場 | |
時間 | 10:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜、5月6日(金) |
観覧料 | 【田辺市立美術館】600(480)円 |
URL | http://www.city.tanabe.lg.jp/bijutsukan/exhibitions/160416RisakuSuzuki.html |
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