石元泰博は1921年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。3歳から高校卒業までを両親の郷里である高知で過ごし、その後シカゴのインスティテュート・オブ・デザインで写真を学んだ。ドイツのバウハウスの流れを汲む教育理念に加え、アメリカ美術の伝統も受け継いだ写真教育を受けたことで、その後の石元作品の基盤となる確固たる造形感覚を養った。
シカゴや東京の街をとらえたスナップ作品や、日本の伝統建築をモダニズムの視点でとらえた「桂」などの作品は、石元の洗練された画面構成と人々への優しい視線で、1950年代以降の日本の写真界に大きな影響を与えた。
オリジナルプリント約40点で構成される本展では、西洋と東洋の眼差しを持つ石元の視線を通し、シカゴと東京の街と人々、そして桂離宮という伝統建築を見てみることで、写真から立ち現れる美の本質を感じられるだろう。
会期 | 2016年6月12日(日)~8月5日(金) |
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会場 | |
時間 | 10:00~20:00 |
観覧料 | 無料 |
URL |
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