本展は、ジュリア・マーガレット・キャメロンの生誕200年を記念し、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が企画した世界6カ国を回る国際巡回展。
1863年末に初めてカメラを手にしたジュリア・マーガレット・キャメロンは、記録媒体にすぎなかった写真を芸術の次元にまで引き上げようと試みた写真史上重要な人物。インドのカルカッタに生まれ、英国の上層中流階級で社交生活を謳歌していた彼女は、48歳にして独学で写真術を身につけ、精力的に制作活動を展開。生気あふれる人物表現や巨匠画家に倣った構図を追求する中でたどりついたのは、意図的に焦点をぼかし、ネガに傷をつけ、手作業の痕跡をあえて残す、といった革新的な手法だった。
キャメロン絶頂期の極めて貴重な限定オリジナルプリント(ヴィンテージプリント)を始め、約150点の写真作品や書簡などの関連資料を通じ、キャメロンの制作意図を鮮やかに際立たせつつ、彼女が切り拓いた新たな芸術表現の地平を展覧する。
また会期中には、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館学芸員による講演会や、キャメロンの時代に発明された青写真の手法を使ってオリジナル写真を作るワークショップなども開催。大人も子供も楽しめるプログラムとなっている。
会期 | 2016年7月2日(土)〜9月19日(月) |
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会場 | |
時間 | 10:00〜18:00(金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで/入館は閉館の30分前まで ) |
休廊日 | 月曜(祝日の場合と9月12日は開館) |
観覧料 | 【一般】1,600円(前売り:1,400円)【高校・大学生】1,000円【小・中学生】500円【アフター5女子割】第2水曜17:00以降、当日券一般1,000円(他の割引との併用不可/利用の際は「女子割」での当日券購入の旨を申し出)/障がい者手帳をお持ちの方と介添人の方1名まで半額/ペア券はチケットぴあのみ販売 |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。