吉野英理香は1970年、埼玉県生まれ。1989年から写真の制作を開始し、1994年に東京総合写真専門学校を卒業。在学中には写真家・鈴木清らの影響を受けながら制作を続け、1990年代半ば以降はいわゆるストリート・フォトグラファーとして、多数のモノクロ作品を発表。2010年からはカラー作品の制作を開始。都心から関東北部で撮影される作品は、見る者をその独特の作品世界に引き込む新たな魅力を湛えている。
本展のタイトル「NEROLI(ネロリ)」とは、花の蜜に木の皮、葉の香りが入り混ざった複雑な香りがするビターオレンジの花から抽出されたオイルのこと。吉野は、時間や環境の抽出を経て形成され、その広がりによってなにかを呼び起こす複雑な香りに、自身が向き合い続けてきた写真のあり方を重ね、「NEROLI」というキーワードのもと、作品をまとめた。
また本展と同時期に、写真集『NEROLI』が赤々舎より刊行される。
会期 | 2016年7月9日(土)~8月6日(土) |
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会場 | |
時間 | 11:00〜19:00 |
定休日 | 日月曜・祝祭日 |
URL |
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