独学で写真を撮り始め、初期三部作で早くも注目を集めた石内都。1979年には「APERTMENT」で木村伊兵衛写真賞を受賞、2014年には写真界のノーベル賞ともいわれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞した。近年では広島の被爆者の遺品や生まれ故郷・桐生の絹織物、最新作では画家フリーダ・カーロの遺品を撮影し、国際的に活躍している。
本展では「命の衣 ― 百徳と背守り」と題し、江戸後期から昭和初期頃の幼子の着物を写した2013年の作品群に新たなプリントを加えた約20点を展示。幼い子供が身に着ける着物の背中部分に、魔除けとして縫い目や刺繍を施した「背守り」、長寿の老人や近所の家々から数多くの端切れをもらい集め、百枚近くにもなるその端切れを縫い合わせて子供の健やかな成長を願った「百徳着物」など、子供が5歳まで生きることすら当たり前ではなかった時代の、ひと針ひと針に祈りと願いが込められた“命の衣”をとらえた作品を発表する。
タイトル | 「命の衣 ― 百徳と背守り」 |
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会期 | 2016年11月5日(土)~12月18日(日) |
会場 | 鎌倉画廊(神奈川県) |
時間 | 11:00~18:00 |
休廊日 | 月火曜・祝日 |
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