上田義彦は1957年、兵庫県生まれ。ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、日本写真協会作家賞などさまざまな賞を受賞。2015年4月には数多くのポートレートや自然、スナップ、広告などを撮り続けてきた自身の30有余年の活動を集大成した写真集『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015)を発表。最新作は80年代後半より中国各地を巡り撮り収めた写真集『旅情』(羽鳥書店、2015)。2011年より同ギャラリー・Gallery 916を主催。
本展「森の記憶」では、上田が1989年にアメリカの森を撮り始めてから屋久島の森に至る、QUINAULT、Materia、M.Riverの3部作に、新作を加えた約40点を展示。上田が30年撮り続けた森の作品の軌跡をたどる写真展となる。
「Quinaultの森を撮ることから始まり、屋久島の森に至る、命の大元の姿を撮ろうとして30年が経った。大型カメラを担いで森を彷徨い、徐々に見え始めた写真の姿を見失わないよう『Materia』と名付けた。木の幹、そして命を生む力という意味を持つこのラテン語に出会い、それまで霧に包まれていたように、ぼんやりとしていた写真の輪郭が、鮮明に姿を現した瞬間だった。命の大元、生命を生む力をこの地球は持っている。古代の人々は永い時をかけ、この世界の原理を発見し、語り伝えるために言葉を現した。写真もまた同様に、世界の成り立ちの原理の姿を現したいと切望しているのだ。」―上田義彦
タイトル | 「森の記憶」 |
---|---|
会期 | 2017年4月14日(金)~7月2日(日) |
会場 | Gallery 916(東京都) |
時間 | 11:00~20:00(土日・祝日は18:30まで) |
休廊日 | 月曜(祝日を除く) |
入場料 | 【一般】800円【大学生・シニア(60歳以上)】500円【高校生】300円【中学生以下】無料 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。