柏田テツヲ初写真集『MOTEL』刊行記念展、
トークイベントも

柏田テツヲは1988年、大阪府生まれ。2010年にオーストラリアへわたり、帰国後は筒井義昭に師事、2015年に独立。ポートレート・カルチャーを中心に、現在は雑誌・カタログなどの撮影と並行して自らの作品も精力的に撮影している。

柏田の初写真集『MOTEL』の刊行記念展として開催される本展では、写真集の中から抜粋して作品が展示されるほか、プリントや写真集の販売も行われる。なお、会期中6月24日(土) 15:00からは、TRANSIT編集部・津賀真希を迎えてのトークイベントを開催。

「19歳の頃、アメリカを旅するドキュメンタリー映画に影響を受け、旅と写真を始めた。初めてのアメリカでは、さまざまなMotelに泊まりながら旅をした。道路脇に静かに佇むMotelの姿、電気をつけても薄暗い部屋の雰囲気、Motelで出会う人、起こること、全ては現実なはずなのにどこか映画を観ているような感覚に陥る瞬間があった。それは19歳の頃に観ていた映画のワンシーンが呼び起されたからだろうか。残像として頭の中に残るシーンを切り取るかのように写真を撮っていた。

2017年、それらをまとめ、初めての展覧会と写真集を発表する。19歳で写真を始めて気付けばちょうど10年目の今年、この『MOTEL』に思いを込めて。」―柏田テツヲ