アントワン・ダガタは1961年フランス、マルセイユ生まれ。1990年、ニューヨークのICP(国際写真センター)でラリー・クラークやナン・ゴールディンから写真を学び、1991年~1992年、マグナムのニューヨークオフィスにて久保田博二らのアシスタントとして働く。2001年に2冊目の写真集『Hometown』を出版し、ニエプス賞受賞。2004年、『Insomnia』(不眠症)で第20回東川賞・海外作家賞を受賞。同年、マグナムに参加、2008年より正会員。2005年以降は出版と併せて展覧会も開催し、2012年デン・ハーグ写真美術館(オランダ)、2013年ル・バル(パリ)などで発表している。
本展タイトルの「corpus」はある情報(特に言語資料)が集積された総体の情報を指す。本展では、ダガタが監督した3作目の映画『ATLAS(アトラス)』の上映を中心に、関連の写真作品と作家のいままでの自画像を集めた100点の小さいプリントによるインスタレーションで会場を構成する。
映画『ATLAS(アトラス)』は、2013年に完成、2014年にエジンバラ映画祭で初めて上映され、売春やドラッグをテーマに密着撮影した内容が話題を呼んだ。今回が日本では初上映となる。バンコック、プノンペン、ムンバイ、パース、パリ、サンフランシスコ、東京などさまざまな場所で出会った女性たちの多言語による内省的で静謐な語りと、彼女たちが過ごす売春やドラッグに満ちた地下世界の情景から紡ぎ出される約4時間にもおよぶ映像詩。上映の詳しいスケジュールは後日ギャラリーサイトで発表される。
タイトル | 「corpus」 |
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会期 | 2017年7月15日(土)~8月13日(日) |
会場 | MEM(東京都) |
時間 | 12:00~20:00 |
休廊日 | 月曜(月曜祝日の場合は翌日休廊) |
URL |
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