宮本隆司は建築物を中心に、都市の変貌・崩壊と再生の光景を独自の視線で撮影する写真家である。建築解体現場を撮影した「建築の黙示録」や香港の高層スラムをとらえた「九龍城砦」などは国内外で高い評価を受けた。
宮本にとってタカ・イシイギャラリーでの初個展となる今回は、1996年、標高3,780mに位置するネパール・ムスタンの城砦都市ロー・マンタンで撮影を行った作品約22点を初公開。
4×5の大判カメラを伴い、過酷な気象条件に晒されたロー・マンタンでの、9日間にわたる滞在記録である本作は、市井の暮らしに照り付ける光とそこに生じた影の中に、内と外を規定しこの地の生活文化を育んできた堅牢な石壁の姿をありありと写し取っている。
会期初日はトークイベントを六本木・IMA CONCEPT STOREで開催。ゲストに撮影当時、宮本とともにロー・マンタンを旅した詩人・佐々木幹郎を迎える。
タイトル | 「ロー・マンタン1996」 |
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会期 | 2017年8月26日(土)〜9月30日(土) |
会場 | |
時間 | 11:00~19:00 |
休館日 | 日月曜、祝祭日 |
URL |
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