リアリズム写真を確立した巨匠・土門拳の業績をたたえて設立された、国内でも有数の写真賞である土門拳賞。36回目となる受賞者が今年3月に決定し、選出された梁丞佑「新宿迷子」の写真展が、山形の土門拳記念館で9月1日(金)から開催される。
1966年、韓国に生まれた梁は、1996年に来日後、写真学校を経て本格的に写真家としての活動をスタートさせた。本作は1998年から2014年にかけて新宿・歌舞伎町の路上で撮影されたもの。夜の新宿・歌舞伎町を居場所とする人びととそこで起こった出来事を捉えたスナップショットの集大成である。モノクロームで写し取られた人びとからは裸のままの人間の姿が浮かび上がり、鑑賞者を街と人間のもつ強烈な「臭い」に引き込ませる。
さらに同館では、土門拳が日本の伝統文化や古寺を切り取った作品を展示する「鬼の眼 土門拳の仕事」も同時開催。ふたつの展覧会を通して、リアリズム写真のこれまでとこれからが見えてくるだろう。
タイトル | 第36回土門拳賞受賞作品展「新宿迷子」 |
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会期 | 2017年9月1日(金)〜12月24日(日) |
会場 | 土門拳記念館(山形県) |
時間 | 9:00〜17:00(入館は閉館時間の30分前まで) |
休館日 | 12月4日(月)、12月11日(月)、12月18日(月) |
入場料 | 【一般】430円【高大生】210円【中学生以下】無料*10月1日(日)は無料開放日 |
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