写真家デビュー40年を迎えた石内都。その節目として「肌理(きめ)」をキーワードに掲げた写真展が12月9日(土)から横浜美術館で開催、初期から未発表作にいたる約200点が展示される。
2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に最も高く評価される写真家のひとりである石内。1975年より独学で写真を始め、思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地の建物などを撮影した粒子の粗いモノクローム写真で一躍注目を集める。2005年には「Mother’s」でヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出された。近年は、広島平和記念資料館に寄贈されたワンピース、制服、眼鏡など、被爆者の遺品を被写体とする「ひろしま」や、メキシコの画家フリーダ・カーロの遺品の撮影などに取り組んでいる。
本展は存在と不在、人間の記憶と時間の痕跡を一貫して表現し続ける石内の世界を体感できる展覧会。さらに同時開催のコレクション展では、石内のデビュー作「絶唱、横須賀ストーリー」も全点展示され、石内の歩んできた道のりを一覧できる絶好の機会となりそうだ。
タイトル | 「石内都 肌理と写真」 |
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会期 | 2017年12月9日(土)~2018年3月4日(日) |
会場 | 横浜美術館(神奈川県) |
時間 | 10:00~18:00(3月1日は16:00、3月3日は20:30まで/入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 木曜(3月1日は開館)、年末年始(12月28日~1月4日) |
入場料 | 【一般】1,500(1,300)円【高校・大学生】900(700)円【中学生】600(400)円【小学生以下】無料【65歳以上】1,400円(要証明書・美術館券売所でのみ対応)*( )内は前売料金/毎週土曜は高校生以下無料(要生徒手帳・学生証)/障がい者手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料/観覧当日に限り、本展観覧券で横浜美術館コレクション展も観覧可 |
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