磯部昭子は、武蔵野美術大学造形学部映像学科在学中より創作活動をスタートし、ファッションや雑誌、広告をはじめ、ミュージックビデオも制作するなど表現の場を拡げてきた。スタジオワークやコンストラクティッドフォトを中心に生み出される新奇で倒錯した磯部の作風は、ナチュラルを装うスタイルが主流となった現在のコマーシャルの世界から離れたところに位置するものの、多くの支持を獲得している。一方、2016年には中国で開催された「集美×アルル国際写真フェスティバル Tokyo Woman New Real New Fiction」において、大型出力を用いたインスタレーションを発表するなど、現代写真家としての評価も着実に高めてきた。
本展「LANDMARK」では、月刊誌『サイゾー』の表紙のために撮り下ろした女性アイドル・タレントのグラビア写真を展示。グラビアのポーズをとるモデルの姿に加えて、彼女たちの身体の一部あるいは断片をただ物体のようにとらえたイメージからは、作家が既存の商業価値をふまえつつも、ジェンダーをも超越する新たな身体像に挑戦していることが伺える。
なお、会期中の1月27日(土)にはクロージングレセプションが行われる。
タイトル | 「LANDMARK」 |
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会期 | 2018年1月6日(土)〜2月3日(土) |
会場 | G/P gallery(東京都) |
時間 | 12:00~20:00(最終日は17:00まで) |
休館日 | 月曜 |
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