「STEP OUT! vol.18」紹介作家・大坪晶の個展「Shadow in the House」が開催される。
本シリーズの被写体となるのは、時代の変遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間。室内に残る歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこにいた痕跡を想像させる。それは、複数の住人の記憶が多重露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことのできない記憶の忘却を指し示すとともに、それでもなお困難な想起へと開かれた通路でもある。「住宅」という私的空間から大文字の「歴史」や異文化の接触をとらえ直す視座を開くとともに、接収の実態や生活様式の変遷が今日の私たちの文化や精神性に与えた影響について考える機会となる。
なお会期初日には、京都市立芸術大学 芸術資源研究センター准教授・佐藤知久(文化人類学)を招いたトークイベント「記憶⇄記憶をつなぐ vol.3」と、オープニングパーティが行われる。
タイトル | 「Shadow in the House」 |
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会期 | 2018年7月14日(土)~7月29日(日) |
会場 | Lights Gallery(愛知県) |
時間 | 12:00~19:00 |
休廊日 | 月~金曜 |
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