第44回木村伊兵衛写真賞の最終候補者となった川崎祐の写真展「小さな場所」が4月28日(日)から滋賀・ギャラリーつつむで開催される。
川崎は、2017年に家族と川崎の故郷である滋賀県長浜市の風景を被写体として日常の中に垣間見える混沌と静寂を写した作品「光景」で第17回写真「1_WALL」グランプリを受賞した写真家。翌2018年には、「光景」をベースに撮り下ろし作品を加えて構成した個展「Scenes」を発表し、同作により第44回木村伊兵衛写真賞の最終候補者に選出された。
「光景」「Scenes」から続くシリーズ三作目となる本展「小さな場所」では、主に長浜市郊外の風景に焦点があてられている。波打つ湖面、揺れる木々、どこか空虚さを漂わせる更地。地方近郊ではありふれているとも言えるこれらの風景に対して、川崎はただ静かにカメラを向けている。
感傷を排して淡々と撮影されたと思しきこれらの写真からは、むしろ故郷を類型的なイメージによってはとらえない川崎独特の眼差しが浮かび上がってくるようにも見える。
本展では写真作品に加えて、本展のために書き下ろされたテキストも合わせて展示される。
タイトル | 「小さな場所」 |
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会期 | 2019年4月28日(日)~6月1日(土) |
会場 | ギャラリーつつむ(滋賀県) |
時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 5月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月) |
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