王子直紀「吐噶喇・川崎」展が1月11日(月)より新宿・photographers’ gallery、KULA PHOTO GALLERYにて開催される。
1977年生まれの王子は、2007年から吐噶喇(トカラ)列島を、活動の初期から川崎市の撮影を続けてきた。吐噶喇列島は九州と奄美・沖縄に挟まれて点在する12の島々で構成された列島で、第二次世界大戦後に北緯30度線が国境線となったことにより部分的にアメリカの領地として分断されたのち、1952年に本土へ復帰した。さらに2016年に領海保全を目的に成立した有人国境離島法によって人々の暮らしがいまも政治情勢に左右され続けている場所でもある。撮影されてきた膨大な量のスナップにはそれぞれの場所を象徴するものが写されるのではなく、人々や動植物、看板や建物などが真正面からとらえられており、象徴的でないものを大量に撮影することによってその場所を立ち現そうとする試み。インクジェットプリント約20点が展示される。
なお、1月11日に小冊子『吐噶喇 2』『川崎 2』(いずれもKURA)が発売される予定。
タイトル | 「吐噶喇・川崎」 |
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会期 | 2021年1月11日(月)~1月31日(日) |
会場 | |
時間 | 12:00~20:00 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。