第45回木村伊兵衛写真賞を受賞した横田大輔の個展「Photographs」が、6月6日(日)まで群馬・rin art associationで開催中。
ギリシャ語の photo(光)とgraph(書くこと)に語源を持つ「Photograph」。写真=光によって描かれるものという側面を持つが、横田の写真作品は異なった構造を有する。横田は写真の構造を分解し、その分解したパーツそれぞれを自身により結合、もしくは融合し、それらを繰り返すことにより作品を作り上げる。光によってではなく、彼自身により操作され、描かれる作品は表象を伴いながらも行為の結果=現象として観る者に提示される。故に時として、横田の作品は記憶装置としての写真は形を潜め、観る者は作品と対峙することとなるが、それは写真と自身の関係について考察する横田自身のトレースとして鑑賞に浸るというノスタルジーを彼方へ追いやり、私たちは作品に対して能動的であることを求められる。
ギャラリー3フロアを使い構成される本展。印画紙の感光のみで制作することで写真そのものの存在を意識させる新作の「Untitled」シリーズをはじめとする、横田が取り組む“写真”に対するさまざまなアプローチから生まれる作品群が発表される。
タイトル | 「Photographs」 |
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会期 | 2021年4月4日(日)~6月6日(日) |
会場 | rin art association(群馬県) |
時間 | 11:00~19:00 |
休廊日 | 月火曜 |
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