沖縄県・那覇市にあるホテル アンテルーム 那覇のギャラリースペース・Gallery 9.5 NAHAで、「岡本尚文 写真展」が4月29 日(木)より開催される。
写真家・岡本尚文は、1962年東京都生まれ。1979年に初めて沖縄を訪れて以来、沖縄と東京を行き来し、「沖縄とアメリカ、日本そして自分との関係」を模索しながら写真を撮り続けている。2019年には監修と撮影を担当した『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』(トゥーヴァージンズ)を発行し、第6回沖縄書店大賞にて準大賞を受賞した。
本展は会期を二つに分けて構成される。第一期は、現在進行形で撮影をしている新作「俯瞰 All Along the Watchtower」を展示。『沖縄島建築』にも登場する建物を、より高い位置から俯瞰的に撮影することで、新しい角度から見える沖縄を現す作品となっている。第二期は、米軍関係者のために建設され、沖縄の風景に溶け込んでいる「外人住宅」のシリーズ、沖縄の夜を照らすオレンジの光がアメリカの姿を浮かび上がらせる「アメリカの夜」のシリーズが展示される。
2016年に刊行された写真集『アメリカの夜 A NIGHT IN AMERICA』では社会学者・岸政彦がテキストを寄せ、沖縄だけではない問いを写真と言葉の関係から浮かび上がらせた。今回は新たに若手批評家・北澤周也による書きおろし原稿を依頼し、会期中会場にて配られる。沖縄の風景には、戦争で出会ってしまったアメリカの姿がいまもなお存在し続けている。すでに見慣れたものとなった街の情景を改めて目で見て、さらに言葉でも感じ取ることができる貴重な展示をお見逃しなく。
タイトル | 「岡本尚文 写真展」 |
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会期 | 2021年4月29日(木)~8月29日(日) |
会場 | |
時間 | 9:00~21:00 |
休館日 | 6月24日(木)、6月25日(金) |
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