楢橋朝子「ただよえど沈まず」展が、5月11日(火)よりIG Photo Galleryにて開催される。
1959年生まれの楢橋は、1989年より個展を中心に写真作品を発表開始。1998年には日本写真協会新人賞、2004年には写真の会賞を、2008年には東川賞国作家賞を受賞している。直感的に現実をとらえるスナップショットの手法を用いながら、現実とわずかにずれた世界を描くその作品世界は、シュルレアリスムに代表される幻視者の系譜に連なるといえるだろう。
本展では、写真集『half awake and half asleep in the water』(2007年、Nazraeli Press)から始まった、水面にたゆたいながら陸地を臨み、シャッターを切るシリーズの最新作が展示される。日本各地の海や川、湖のほか、海外ではアムステルダムや珍島、ドバイなど、国内外の海や川、湖に入り撮影が行われてきたが、今回発表されるのは2019年9月に訪れたギリシャのミロス島で撮影されたもの。光あふれる美しいエーゲ海と真っ青な空に挟まれた陸地にカメラを向けた楢橋は、とどまることなく揺れ続ける波に翻弄されながらシャッターを切っている。
また、5月15日(土)18;00より、楢原とギャラリーディレクターのタカザワケンジによるトークセッションがIG Photo GalleryのYouTubeチャンネルにて配信される。
タイトル | 「ただよえど沈まず」 |
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会期 | 2021年5月11日(火)~6月26日(土) |
会場 | IG Photo Gallery(東京都) |
時間 | 12:00~20:00(最終日は18:00まで) |
休廊日 | 日月曜・祝日 |
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