小林紀晴「ring wandering 悲しき迷走」展が、6月15日(火)より京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクにて開催される。
小林の生まれ故郷である、八ヶ岳の裾野に位置する長野県諏訪地方の寒さ厳しい冬をとらえたシリーズが展示される本展。「ring wandering」とは、日本語にすると「人が山中などで方向感覚を失い、無意識の内に円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと」という意味である。
すべての生命が凍てついてしまったかのように死を強く連想させる季節。夏のあいだに迷走しながら成長した植物の痕跡があらわになり、罠のように立ちはだかる枯れた草木のあいだで野生動物もまた迷走し、人間もまた、冬枯れの植物と動物のあいだで迷走する。冬にだけ触れ合うその3つの円によって、生と死がよりあらわになっていく。
タイトル | 「ring wandering 悲しき迷走」 |
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会期 | 2021年6月15日(火)〜7月4日(日) |
会場 | 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク(京都府) |
時間 | 11:00~18:00(最終日は17:00まで) |
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