15 July 2021

ホンマタカシ「New mushrooms from the forest」展、キノコを主題としたシリーズ「その森の子供」の新規大判プリント12点

15 July 2021

AREA

東京都

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Scandinavia #9, 2015 © Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

Scandinavia #9, 2015 © Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

ホンマタカシ「New mushrooms from the forest」展が、8月7日(土)まで六本木・TARO NASUで開催中。

2011年、東北地方太平洋沖地震に伴って発生した津波は、東京電力福島第一原子力発電所を襲い壊滅的な打撃を与えた。爆発炎上した原子炉は大量の放射性物質を撒き散らし、周辺の森にも深刻な被害をもたらした。放射性セシウム137の半減期はおよそ30年といわれている。同年秋、日本政府は福島県や放射能汚染のひどい東北〜中部地方の森に生える野生キノコの摂取、出荷を制限した。キノコが有するセシウムなど放射性物質を吸収しやすい性質に配慮したからである。これがホンマのキノコをめぐる旅の始まりであった。

2011年秋以降、ホンマは断続的に福島県の森に入り、キノコを撮影するようになった。やがて撮影地はスウェーデン、フィンランド(2011年~2015年)、さらに当時、旧ソ連領だった(現在はウクライナ)チェルノブイリ(2017年)へと進み、しだいに放射能汚染という視点からも離れキノコを愛した実験音楽家、ジョン・ケージの足跡をたどってアメリカ、NY郊外のストーニーポイント(2017年~2018年)にまで広がっていった。

1m前後に引き伸ばされた印画紙の上で、キノコはその繊細な色彩と個性的な造形をあらわにする。ひとつの個体、あるいは肩を寄せ合うように集まる複数の個体として撮影されたその姿は、「その森の子供たち」の「肖像画」として、人間とは異なる位相に生きる生き物の世界の息遣いを伝えてくれる。

本展では、キノコを主題としたシリーズ「その森の子供」の新規大判プリント12点が展示される。

タイトル

「New mushrooms from the forest」

会期

2021年7月10日(土)~8月7日(土)

会場

TARO NASU(東京都)

時間

12:00~18:00

休廊日

日月曜・祝日

URL

http://www.taronasugallery.com/exhibition/current/

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