「Sturm & Drang Preview Services(シュトゥルム & ドラング プレビュー サービス)」展が、7月22日(木・祝)からプラダ 青山店で開催される。
本展は、プラダ財団とgtaエキシビションズ(スイス連邦工科大学(ETH)チューリッヒ校建築学部にある学際的プラットフォーム)とのコラボレーションである「Sturm & Drang」プロジェクトの新しい方向性を示している。ルイージ・アルベルト・チッピーニ、フレディ・フィッシュリ、ニールス・オルセン(gtaエキシビションズ、ETH)がキュレートした「Sturm & Drang」では、コンピュータ生成画像(CGI)の実践、体験、環境を探求。コンピュータスカルプチャの複雑さを取り上げ、現代の画像制作と、それが私たちの日常の認識に与える影響を調査することが目的だ。
本展「シュトゥルム & ドラング プレビュー サービス」では、CGIで使われているデジタルではないプロセスを直接見ていく。プロジェクト全体の分析の一環として、建築とアーバニズムのスタジオであるArmature Globaleが材料技術を以て数々の環境を批判的に再構築した。「シュトゥルム & ドラング プレビュー サービス」が探求するのは最終的な作品であるデジタル画像ではなく、CGIが発明、テスト、および制作される実際の空間または想像上の空間となる環境とセットであり、この展示はそれらの集大成となる。
本プロジェクトは、パーティションや環境を選択することで物理的コンテンツのデータベースとして機能すると同時に、デジタルテクノロジーとの実際の関わりを表現する。その中のひとつは、ウィリアム・ギブスンの代表作であるSF小説 『ニューロマンサー』(1984)に描かれた、主人公がサイバースペースに繋がる架空の環境、千葉の簡易ホテルをイメージした部屋。展覧会では、発砲スチロールのモックアップやDIY型モーション研究、および美術館の展示台などを用いることで、3D CADやリアルタイムレンダリング、およびポストプロダクションのような現代の画像作成・加工の方法より生じる「本物の表現」の疑問に挑む。
会場では、ソフトウェアテクノロジーハウスやクリエイティブオフィスの環境、社会的な構成要素を理解するために欠かせない基礎的な資料として、カットされた資材の現物と高解像度の画像を対比して展示。また、著作者尊重と主観性の形式に則り、ETHとのコラボレーションによるモックアップや建築のモジュールを紹介する。
タイトル | 「Sturm & Drang Preview Services」 |
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会期 | 2021年7月22日(木・祝)~11月26日(金)*要事前予約 |
会場 | プラダ 青山店 5F(東京都) |
時間 | 11:00~20:00 |
URL | https://www.prada.com/jp/ja/pradasphere/special-projects/2021/sturm-and-drang-prada-aoyama.html |