美しく恐ろしい瞬間を記録する、ヨウ・ユブン「月光沼泽」展

ヨウ・ユブン「月光沼泽」展が、9月21日（火）からTOTEM POLE PHOTO GALLERYにて開催される。

ヨウ・ユブンは1992年、中国湖南省衡陽市出身の写真家。2020年、東京ビジュアルアーツ写真学科作家コース卒業。

人間の体は感情の詰まった入れ物のようなものであり、また沼はすべてを飲み込むことができる入れ物だと感じています。時には、人間の感情は沼のようにすべてを飲み込むことができるでしょう。それが幸福、悲しみ、または怒りであるかどうかにかかわらず。

極端な幸福は悲しみを生み出し、極度の悲しみと怒りは人々に恐怖を与えます。 これから先、私の人生においてもどのような感情が沸き起こるかはわかりません。 しかし、沼に月明かりが無いならば、闇が訪れることを知っています。

感情というものは目に見えず、無形であり、実体はありません。だけどそれは現実的に全ての人々に確実に影響を及ぼしています。

沼の底に潜んでいる感情に月明かりを照らし、美しくて恐ろしい瞬間を記録したいと思います。－ステートメント