高畑鍬名「1991年の若者たちがタックアウトしたTシャツを2021年の君たちは」展が、10月29日(金)から新宿眼科画廊で開催される。
高畑は東京出身の1984年生まれ。2004年に園子温監督の映画『紀子の食卓』の撮影現場に衣装助手として参加。登場人物のファッション意識について掘り下げる行為を通して、ファッションをめぐる個人/社会/意識/無意識についての考察をスタート。2010年よりタックイン/アウトの研究を本格的に開始し、2014年に早稲田大学文学学術院の表象・メディア論コースを修了。本展は、修士論文「日本人とシャツのすそー東京の若者たちはいつからTシャツのすそを出しはじめたのか―」での研究内容を2021年の流行現象まで押し進めた展示となる。
1990年代を舞台にした映画やドラマや漫画が増えていくなか、本展はその時代のファッションにおける時代考証として重要な資料となるだろう。どの時代に生きていても、登場人物のタックイン性/アウト性は特別な意味を持つことを裏付ける展示内容となっている。1991年に若者たちが腰からシャツをタックアウトした。2021年、渋谷原宿にはタックインの若者たちがいる。2051年の若者たちはTシャツのすそを入れているだろうか、出しているだろうか。このような問いに、映画の衣装助手としての出自をもつ高畑鍬名(QTV)が初めての個展で応答している。
タイトル | 「1991年の若者たちがタックアウトしたTシャツを2021年の君たちは」 |
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会期 | 2021年10月29日(金)~11月3日(水) |
会場 | 新宿眼科画廊 スペース地下(東京都) |
時間 | 12:00~20:00(水曜は~17:00) |
休廊日 | 木曜 |
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