エリオット・アーウィット作品展「察の美学 筋書きのない写真たち」が6月29日(水)まで六本木・FUJIFILM SQUAREにて開催中。
アーウィットは1949年以来、ニューヨークを拠点に約70年にわたり活躍してきた写真家。マグナム・フォトの創設メンバーであるロバート・キャパの推薦を受け、1953年に25歳の若さでマグナム・フォトに参加したアーウィットは、1966年から1968年まで3期にわたって会長を務めるなど、マグナム・フォトの初期メンバーとしてその活動を支えると同時に、広告写真や映画、テレビ番組など、写真作品以外のジャンルにおいても多才ぶりを発揮してきた。
本展は、アーウィットの往年の名作から約30点を選りすぐり、1980~90年代に制作された貴重なオリジナルプリントで展示するもの。ウィットとユーモアに富み、人間味あふれるアーウィットの写真は、いつの時代も多くの人々から愛されてきた。恋人たちの一瞬、子どもたちの愉快な表情、人間と犬とのユーモラスな関係……目の前で起こる偶発的なドラマを、冷静に、そして愛情深く見つめる「観察の美学」ともいうべき視点には、アーウィット自身の生き方が投影され、瞬間を記録する写真という表現によって、人生の喜怒哀楽が濃密に描かれている。20世紀の写真表現を象徴するかのような美しいゼラチン・シルバー・プリントは、アーウィットの魅力と同時に、“記録する”という写真の原点を強く訴えかけてくるもの。現在もマグナム・フォト最高齢の写真家として重要な地位を占めるアーウィット。普遍的な魅力を放つ名作の数々を堪能してほしい。
タイトル | 「察の美学 筋書きのない写真たち」 |
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会期 | 2022年3月31日(木)~6月29日(水) |
会場 | |
時間 | 10:00~19:00(入館は18:50まで/最終日は16:00まで) |
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