潮田登久子写真展「マイハズバンド」がbook obscuraにて5月26日(木)〜6月20日(月)まで開催される。
娘のまほが産まれて間もない1979年の初め、3人は、憲政の神様といわれた尾崎行雄の旧居を移築した東京・豪徳寺の歴史的な洋館に引っ越しをした。そこは「箱のような」二階の一室。この借家では、風呂もなくトイレが共同で、当初は冷蔵庫すらなかったという。そこから、妻になると同時に母となった潮田の、慌ただしくも充実した日々が始まりまった。夫の島尾は、表現者としても家庭人としても異種な人物であり、加えて、潮田と同じ狭い生活空間の中で写真を撮っていた。そのような相手との記録だからこそノスタルジックでも、風刺でもないバランスを保ち、モノの背景に潜む人間のドラマを見せ、潮田作品の特徴的な冷静さがいっそう磨かれた作品といえるだろう。同名写真集『マイハズバンド』は、まほが生まれた1978年からの約5年間で構成され、潮田の代名詞である6×6の正方形のフォーマットのBook 1、35mmのスナップショットのBook 2をセットにした、彼女の写真の原点となる。
本展では潮田のプリント作品のほか、『マイハズバンド』にまつわる二人の思い出の写真や写真集にも写っているオブジェなどで展示構成される。
▼展覧会 | |
---|---|
タイトル | 「マイハズバンド」 |
会期 | 2022年5月26日(木)~6月20日(月) |
会場 | book obscura(東京都) |
時間 | 12:00~19:00 |
定休日 | 火水曜 |
URL |
▼写真集 | |
---|---|
タイトル | |
出版社 | |
出版年 | 2022年 |
価格 | 5,500円 |
仕様 | 【Book 1】122ページ【Book 2】76ページ/240mm×190mm |
URL |