米田知子の個展「残響―打ち寄せる波」が、6月4日(土)からシュウゴアーツで開催される。
ロンドンを拠点として活動を続ける写真家・米田知子は世界各地を舞台に、日常的には静穏な時間が流れる、かつての歴史的事象の現場、戦争や災害の記憶を宿す場所、人、ものを対象に制作を続けている。米田作品は綿密なリサーチをもとに歴史を検証し、構成的な写真表現に移し替えることでモティーフが内包するストーリーを再構築し、鑑賞者に新たな認知を促す。
本展は、21世紀においてもなお尽きることのない世界の紛争を、レンズを通して観察し続けた米田の視点から辿る構成となっている。破壊と復興により場所性を更新し続ける人間社会の姿を映し出すと同時に、粛々と生を営む名もなき自然の存在をフレームにとらえる米田独自の感性は、20年以上におよぶ表現活動に一貫した詩的なトーンを与えている。今回は2000年代初頭から2020年までの間にフランス、ベルギー、ボスニア、サハリン、朝鮮半島の非武装地帯で撮影された作品を中心に展示される。
タイトル | 「残響―打ち寄せる波」 |
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会期 | 2022年6月4日(土)~7月9日(土) |
会場 | シュウゴアーツ(東京都) |
時間 | 12:00~18:00 |
休廊日 | 日月曜・祝日 |
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