野村佐紀子「雫」展、故郷下関の風景から長年取り組む男性のヌードまでを展示

野村佐紀子写真集『海 1967 2022 下関 東京』（リトルモア）の刊行を記念した写真展「雫」がbook obscuraで開催中。

本書は野村の故郷・下関で開催の初の大規模展覧会にあわせ、そのエッセンスを閉じ込めた決定的1冊。ヌードをはじめとした独自の作品世界が国内外で高く評価される野村の数ある作品テーマから、横断的に選りすぐられた代表作と、展覧会にむけ撮り下ろされた最新作、75点が収録されている。静けさのなかに激しさが宿り、繊細さと力強さが同居する作品は、いまこの時代にこそ響くエモーショナルな魅力を湛える。

本展では18歳のときに撮影していた作品をはじめ、出身地である下関の風景や野村が長年取り組みつづけている男性ヌードなど、10点が展示される。会期中には作家と「ヌード」について考えるトークイベントも予定。トーク当日まで「ヌード」についてアンケートを一般募集中で、トークでその回答を元に展開されるという。ライブ配信もされるので展示と合わせてぜひトークイベントもチェックしてみて欲しい。