植田正治写真展「べス単写真帖 白い風」が9月28日(水)まで六本木・FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館にて開催中。
生まれ故郷の山陰地方に生涯とどまり、アマチュア精神に貫かれた遊び心と旺盛な実験精神で写真の新しい地平を築いた植田正治(1913~2000)。本展で展示されるのは1981年に刊行された写真集『白い風』の入稿原稿として使用、保管されていた貴重なプリントから精選された約40点で、写真展の場で展示されるのは初の機会となる。
日本の芸術写真が隆盛を極めた大正時代、アマチュア写真家たちのあいだで流行した「ベスト・ポケット・コダック」という単玉付きカメラ、通称「ベス単」のレンズフィルターのフードを外して撮影することによって得られる独特のソフトフォーカス効果は、青年期の植田も黒白撮影に取り入れた。およそ半世紀後、カラー撮影にその効果を取り入れて制作された「白い風」は、植田ならではの写真による「風景論」ともいえる。
タイトル | 「べス単写真帖 白い風」 |
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会期 | 2022年6月30日(木)~9月28日(水) |
会場 | FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館(東京都) |
時間 | 10:00~19:00(最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで) |
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