マリー・トマノヴァ「It Was Once My Universe」展が、9月22日(木)よりSUPER LABO STORE TOKYOにて開催される。
同名の写真集の出版を記念して開催される本展。トマノヴァは1984年、旧チェコスロバキア生まれ。チェコ工科大学美術学部で学んだのち、現在はニューヨークを拠点に、写真や映像、インスタレーションを通し、場所、移動、記憶、アイデンティティ、ジェンダー、コミュニティの問題に取り組んでいる。2021年、アルル国際写真祭でルイ・ロデレール ディスカバリーアワードに選出された。
写真集に収録された写真は、アメリカから8年ぶりにチェコに帰郷し、家族の農場に滞在した2018年12月16日から2019年1月5日のあいだに制作されたもの。長期間にわたってチェコを離れたのは本意ではなかったうえ、アメリカで暮らす中で感じた居場所のなさを感じていたトマノヴァは、それを解消する手段として写真を撮るようになった。その間、つらいことがあると心の中で故郷を追体験し理想化していたため、2018年に帰郷し実際のチェコを再び体感したとき、自分が異質な存在になったと感じたながらも、やはり自分はそこに所属しているのだとも感じたという。「移住することは常に世界の中心を解体することであり、そうして失われた断片的なものに移行することである」という言葉があるが、本写真集に収められているのはそれについての作品である。
9月25日(日)には代官山 蔦屋書店でサイン会が、10月1日(土)にはチェコセンター東京でトークショーが開催予定。
タイトル | 「It Was Once My Universe」 |
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会期 | 2022年9月22日(木)〜11月13日(日) |
会場 | |
時間 | 12:00〜18:00(9月22日はオープニング・レセプションのため21:00まで) |
休廊日 | 月火曜 |
URL | http://www.superlabostoretokyo.com/2022/08/marietomanova-itwasoncemyuniverse/ |