小見山峻による同名写真集の発売記念として、写真展「call, overhaul, and roll」が1月31日(火)までBOOK AND SONSで開催中。
「現実の出来事に対する視点を記録する」という写真の本質を突き詰め、コンピュータによる合成加工などに頼ることなく、グラフィカルな世界を建築する写真家、小見山。
今作『call, overhaul, and roll』は小見山による約4年ぶりの写真集。効率の良さが圧倒的正義になりつつある現代社会。その中で「迷う」ということのポジティブな意味を追いかけ、実際に自らが、ならば迷うだけ迷ってみせよう、という決意のもと小見山の住む横浜から札幌まで、バイクに跨り、彷徨い寄り道を繰り返しながら走り抜けたロードトリップの一部始終を記録したもの。
閉塞した社会からの脱出、死別した親友への葬い、徹底的な物理的孤独への願望、そしてバイクだからこそ感じられる風の肌触りへの欲求…さまざまな感情に後押しされ飛び出したこの旅は、写真家ではなく一人の人間としての逃避行であり、決して撮影をすることは目的としてはいなかった。結果、記録として残していたこれらの写真たちは、これまで以上に純粋な好奇心を浮き彫りにするものたちとなった。
本展では、1Fと2Fのスペースを使用し、約60点の作品が展示される。
タイトル | 「call, overhaul, and roll」 |
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会期 | 2023年1月12日(木)~1月31日(火) |
会場 | BOOK AND SONS(東京) |
時間 | 12:00〜19:00 |
休館日 | 水曜 |
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