片岡利恵写真展「ディスタール」が、9月19日(火)から目黒・Jam Photo Galleryで開催される。
片岡は、2015年に写真を始めた当初から一貫して死生観を花に投影した作品作りを続けている。看護師として働き緩和ケア病棟に勤務した経験が強く影響していることは想像つくが、それらはケアや共存など社会へ問題定義するための表現ではない。片岡にとって花を写すことは日々生まれる感情を自身の中で理解し消化するためだという。片岡が撮る花は生命力に溢れ、何より泥くさい。生も死も美化することなく正面から死と向き合い、生きることを純粋に模索し続ける片岡自身そのものにも見えてくる。
今作「ディスタール」は変わらず花をモチーフにしつつ、祖母との記憶と過去に担当した患者との関係を振り返り、距離をキーワードに置き制作している。
会期中9月30日(土)18:00~19:30には、片岡とPOETIC SCAPEディレクター・柿島貴志によるギャラリートークが開催される。定員20名、要予約。
タイトル | 「ディスタール」 |
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会期 | 2023年9月19日(火)~10月1日(日) |
会場 | Jam Photo Gallery(東京都) |
時間 | 12:00~19:00(日曜は~17:00) |
休廊日 | 月曜 |
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