ニューヨークを拠点とするラグジュアリーメゾン、ザ・ロウが、 DOVER STREET MARKET GINZA(DSMG)1階のエレファントルームで特別インスタレーションを開催中だ。
同店におけるザ・ロウのショップリニューアルに合わせたこのインスタレーションは、DSMGの顔とも言えるステファニー・クエールによる巨大なエレファント像の足元に、フランス人アーティスト、ジャン・リュルサがデザインした約100年前のタペストリーが敷かれる。
動物の彫刻作品で知られるイギリスの現代アーティスト、クエールは日本でも人気が高いが、粘土をこねて成形した手指の痕跡をダイナミックに残したままの即興性と写実性が魅力。古代文明の遺跡が残るイギリス領マン島の家族の農場の中にある窯で制作され、実際に動物たちに囲まれた生活の中で生まれる彫刻は、生き生きとした生命力をたたえている。
今回のインスタレーションのためにアメリカから運ばれてきたというタペストリーにもクエールによる象の彫刻作品に呼応するように、ペガサスや馬などの空想と実在の動物たちがまるで行進しているように描かれている。
ザ・ロウのアートへの深い関心と造詣が生んだ競演をぜひ楽しんでいただきたい。
会期 | 2024年4月4日(木)まで |
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会場 | DOVER STREET MARKET GINZA 1階 エレファントルーム(東京都中央区銀座 6-9-5ギンザコマツ 西館) |
時間 | 11:00~20:00 |