野田祐一郎「from to」展
点を繋ぐまなざし

写真家、野田祐一郎の展覧会「from to」が兵庫県、神戸にあるVAGUE KOBEで開催する。会期は2024年8月2日（金）〜9月30日（月）まで。

野田は2016年から2022年にかけてロンドンで活動した後、現在は東京を拠点に活動中。目には見えないものをとらえるかのように、日常に潜む空気の些細な微差や、そこに存在する時間を切り取り、観るものに静かな余韻をもたらす作品を制作してきた。

本展では野田がフランス、アルルの街で撮影した写真が展示される。展示会場となるVAGUEは神戸のほかアルルにも拠点を持っており、展示される野田の写真を通して、遠く離れた二つの場所を繋ぎ合わせることを試みている。VAGUEはフランス語で「波」を意味し、展覧会、ワークショップ、素材の研究など流動的なコラボレーションが行われる実験室のような空間である。現地の自然素材を用いて作られた土壁が形作るVAGUE KOBEの空間で、野田が丁寧に掬い上げたアルルの風が吹き込むだろう。