東京・表参道のアニエスベー ギャラリー ブティックで10月26日から、ナイジェリアの写真家J.D.オカイ・オジェイケレによる個展『SCULPTURES FOR A DAY』が開催される。
本展では、今年3月から5月にかけてパリのアニエスベーのギャラリー「ギャラリー デュ ジュール」で開催された展示から、オジェイケレの『ヘアスタイル』と『ヘッドドレス』シリーズの24作品を紹介。国内でこれほど多くのオジェイケレ作品が紹介されるのは20年ぶりのことで、個展としては今回が初めてとなる。
1930年、ナイジェリア西部の農村に生まれたオジェイケレは、1950年にフラッシュ機能のないカメラ「ブローニー D」を手に入れる。写真がほとんど知られていなかったこの地域で、オジェイケレはナイジェリアがイギリスからの独立を迎えた過渡期にキャリアをスタートさせ、その作品は、解放によってもたらされた社会的・文化的変化を捉えている。
オジェイケレは1968年に『ヘアスタイル』シリーズを開始。このシリーズは、1950年代にナイジェリアへ大量に輸入されたウィッグの影響が背景。当初民族誌的な視点から始まったプロジェクトは、次第に純粋な芸術性を帯びていった。ナイジェリアの女性たちが身に着ける束の間の美であるヘアスタイルを写真によって不滅のものとしたといえる。
これらの髪型の伝統は、一時的に衰退することがあったものの、単なるファッションの枠を超え、ナイジェリアの多様な創造的側面や社会的構造を映し出すものとなった。
『ヘアスタイル』シリーズは、ナイジェリア全土から集められた伝統的なヘアスタイルを1000点近く撮影した作品で、ナイジェリアの豊かな文化と芸術的多様性を物語る。あまり知られていない『ヘッドドレス』シリーズは、2000年代初頭にオジェイケレが手掛けた作品で、ナイジェリアのさまざまな女性たちのヘッドドレスをテーマに、布を手作業で巧みにアレンジする技術や美学を探求。
11月9日には、ヘアスタイリストによる体験型ワークショップも開催される。ナイジェリアで親しまれている伝統的な編み込みヘアスタイルを体験したり、その様子を間近で見られる。
日時:11月9日(土)①14:00-15:00、②15:00-16:00、③16:00-17:00
※公式サイトから要申し込み
タイトル | SCULPTURES FOR A DAY |
---|---|
会期 | 2024年11月9日(土)~12月15日(日)
|
時間 | 12:00~19:00
|
場所 | アニエスベー ギャラリー ブティック(東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F) |
休廊日 | 月曜日(祝日は開廊) |
料金 | 無料 |
URL | https://www.agnesb.co.jp/news/24m10_galerie/
|