ショッピングモールから社会を問い直す小野啓写真展

東京・御徒町229GALLERYにて、小野啓の展示「ダークモール／アスファルトからやがて草は生い茂る」が12月19日より開催される。

小野は日本全国の高校生のポートレイトを20年以上にわたって撮影。その中で、各地域に散らばるショッピングモールに着目した。

本展示は「ダークモール」と「アスファルトからやがて草は生い茂る」の二部構成。「ダークモール」は、デッドモールと呼ばれる廃墟化したショッピングモールを、「アスファルトからやがて草は生い茂る」は、定点観測を通じたモールの変化を、主題としている。

消費社会によって要請された「便利な」ショッピングモール。一見すると画一的にみえるこれらの場所は、人々の生活の変化とともに少しずつ様相を変化させる。小野はモールの風景とともに、慣れ親しんだ生活の土台をひそやかに、ラディカルに問い直す。