18 March 2025

父の失明への旅に想いを馳せた鈴木萌「底翳」展が福岡で開催

18 March 2025

AREA

福岡

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3月22日より福岡のLIBRIS KOBACOで鈴木萌の福岡初個展「底翳(そこひ)」が開催される。

鈴木はロンドン芸術大学で写真を専攻をしたビジュアルアーティストで、長期的なリサーチを軸にプロジェクトに取り組み、収集した証言やデータから作られるイラストやビデオなどを写真と組み合わせて、複雑な層が織り重なる「物語」として表現する。これまで「底翳」(2020)、「Today’s Island」(2022)、「Aabuku」(2024-ongoing)など、環境問題や都市開発、身体障害などに影響を受けた人々の記憶に焦点を当てた作品を制作してきた。

本展で展示される「底翳」は、鈴木の父親が緑内障となり少しずつ視野が欠けていくことに起した作品。底翳とは、眼内部の何らかの異常により視覚障害をきたす目の疾患の俗称として江戸時代から使われてきた言葉。徐々に視野が欠けていき、最後には失明をしてしまうその過程を鈴木は「失明への旅」と表現し、父親が歳を重ね緑内障となり視力が失われるという事実を様々な手法で表現する。

展示初日3月22日には作家本人によるアーティストトーク「離れる写真集」も予約制にて開催予定。

タイトル

鈴木萌写真展「底翳」

場所
LIBRIS KOBACO福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401
会期
3月22日(土)~4月20日(日)
3月22日18:30~アーティストトーク(要予約)
時間

13:00~18:00

休館日

火・水曜日
※会期中の祝日はオープン。

料金

無料

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