21 March 2025

川内倫子と篠原雅武のコラボレーションによって「光」の深層を探る

21 March 2025

AREA

京都

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写真家の川内倫子と哲学者の篠原雅武による展示「Inhabiting Light」が、2025年4月11日より京都・MtK Contemporary Artで開催される。

本展は、新刊『光に住み着く Inhabiting Light』(文:篠原雅武 写真:川内倫子、torch press、2025年)の作品が中心となる。同書は篠原雅武が書いた文章に対し、川内倫子が写真で返信し、そこに篠原が文章で応答するというような、文章と写真のダイアローグで構成されている。書く際に篠原は、「写真で重要なのは何を撮るかではなく、いかにして撮るか、である」という川内の言葉に、何度も立ち返ったと言う。

あとがきには「私たちは、現実に何かを経験している。私たちが何かを経験するとき、それがいかにしてこの世に生じてきたかを問うことが大切である。(中略)やりとりを続けつつ私は、写真への応答において問われるのは、出来事が起こるところ、つまりは現実の発生源のような次元に思考を向けていくことではないかと考えるようになった。その次元は、私たちの日々の生活が営まれる、日常世界の表層の奥底にある」と書かれている。そこには、写真から立ち現れるさまざまな感覚や感情、そこから紐解かれる思考の軌跡が言葉として生まれ落ちている――。

この展覧会は二人のダイアローグを平面作品と映像作品へと展開していくもの。文章と写真が相互に関わり合いながら、「光」という主題の深層を探っていく。また4月12日14:00からは川内と篠原によるトークイベント(事前予約制)、同日16:00からはレセプションが予定されている。4月12日からはKYOTOGRAPHIEも開催され、京都の街中が会場となる国際的な写真祭にあわせた盛り上がりが期待される。

タイトル

Inhabiting Light

会期

2025年4月11日(金)〜5月3日(土)

会場

MtK Contemporary Art

時間

10:00~18:00

レセプション:2025年4月12日(土)16:00〜18:00

休館日

日曜定休 /入場無料

トークイベント

2025年4月12日(土)14:00〜15:00

事前予約制

URL

https://mtkcontemporaryart.com/exhibition/inhabiting-light/

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