東京・雑司ヶ谷のS3 Gallery Tokyoで6月20日より山口息吹の初個展「Sleeping Memories」が開催される。
本展は、作家の意識の奥に眠っている淡い記憶を覗き見るかのような、象徴性のあるイメージの写真群を一列に並べる。シークエンスは時折細かく分解されてホワイトキューブに無理に引き伸ばされ、イメージの時系列や前後関係が曖昧なまま提示される。
今回山口は物事の美しいシークエンスをフィルムの粒子で余さず記録したいとの思いから、膨大な量のコマ撮りが可能な8mmカメラで撮影。車や住宅、ドアや植物などの同じ被写体を別のスタイルで繰り返し表現していく。また本展ではモノクロがメイン。あえてデジタル社会において制約の多いメディアを選択し、記録性が薄くなることでスナップ的な撮影アプローチでありながらほとんどの写真は現実感が失われた作品となっている。
「あるモチーフに対して何度も別のパターンで展開し、その主題が持っている可能性を拡げていきたい。光の色や強さ、当てる角度を変えてみることで同じ被写体でも様々な影が生まれます。僕はその影を記録して並べて観察して、浮き上がってくる何かを感じたい」と山口は話す。
タイトル | 山口息吹 個展「Sleeping Memories」 |
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場所 | S3 Gallery TOKYO(東京都豊島区雑司が谷3-6-6 東興ビル103) |
会期 | 6月20日(金)~7月7日(月) |
時間 | 14:00~19:00(土日祝12:00~17:00) |
休廊日 | 火~木 |
料金 | 無料 |
URL | https://www.s3gallery.jp |