東京・渋谷のヘクタール ギャラリーにて白井晴幸の個展「静物をゆらす|Swaying Still Life」が開催中だ。
本展では白井が独自に改造したデジタルカメラを用いた「部屋」と「静物」をテーマにした新作を発表する。
これまで白井は「Panorama」や「景色の光線」など自身で改造したフィルムカメラによる街中スナップ作品を作ってきた。都市の中に身を置きながら、人々や風景が織りなす偶然の動きを記録することで、見ることと写すことの間に生じるズレやら揺らぎを探ってきた。
一方、新作では部屋という私的で身体に近い空間に視線を向けた。被写体となるのは部屋の中に置かれた花やモビールなどの静物。それらにわずかな動きを加え、特有の反応を示す改造カメラによって撮影を行った。この改造カメラは動くものに対して予測不能な歪みや像のズレを生み出す特性を持っており、本来「止まっている」ものが時間と動きによって不安定な像を結ぶ。室内を通り抜ける風や、窓から差し込む光といった「かたち」を持たない気配が偶然の像として現れる。
タイトル | 静物をゆらす|Swaying Still Life |
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場所 | HECTARE GALLERY(東京都渋谷区神山町40-2 DEAR J1 渋谷 1F) |
会期 | 6月21日(土)~7月13日(日) |
時間 | 13:00~19:00 |
休廊日 | 月・火曜日 |
料金 | 無料 |
URL | https://www.hectaregallery.com/haruyukishirai-swayingstilllife |