日本をルーツに持ちながら、アメリカ、イギリス、ドイツなど海外の美術大学で研鑽を積む若手アーティストたちによるグループ展「回帰観測」がスタートする。展覧会タイトルは、日本から出発し、異なる土地で観測を行い、やがて再び出発点を見つめ直す営みの呼び名からきている。制作により描かれる軌跡は、離郷と帰郷のあいだをたゆたう往復運動。今回のグループ展はその中途報告となる。
本展の参加アーティストは上野里紗、大竹紗央、奥村研太郎、蔵内淡、富田ネオ、中岡尚子、増田麻耶、ヨウシジンの8名。作家たちは、それぞれの視点から、そして奨学生という限られた立場から「回帰」と「観測」をテーマに作品を発表。異なる文化背景や専門領域を持つ彼らが自ら企画・運営し、表現を通じて、日本という出発点を見つめ直す試みを紹介していく。
会期中はアーティスト、キュレーター、批評家、研究者らを招いたトークイベントの開催を予定。多角的な視点から展示を位置づけ、現在の日本における芸術表現の可能性を探る場をめざす。様々な文化的背景をもった若手アーテイストたちによる初の試みを、ぜひ体験したい。
タイトル | 回帰観測 |
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会場 | 九段坂上KSビル1階ロビー(東京都千代田区九段北1-14) |
会期 | 2025年8月19日〜9月14日 |
時間 | 12:00〜19:00 |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 無料 |
主催 | 公益財団法人江副記念リクルート財団 |
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