灰の中で咲く花のようなアフガニスタンの女性を撮った林典子展

東京・銀座のソニーイメージングギャラリーにて10月24日より、Sony World Photography Awards 2025 ナショナルアワード〈日本賞〉を受賞した林典子の作品展「In the Ashes, She Blooms — Portraits of Afghan Women」が開催される。同アワードは2007年からソニーが支援する写真コンテスト。

林は社会参加・教育が制限されるアフガニスタンの女性たちを写した。アフガニスタンでは、花は人生の儚さや繊細さ、生命の象徴として、古くから美術や詩に描かれてきた。花を意味するペルシャ語「グル（gul）」は女の子の名前としても使われ、そこには自然や精神的な美しさへの深い敬意が込められている。

林は、現地のある女性がかつてベッドシーツとして使っていた花柄の布を手にアフガニスタン各地を巡り、女性たちの言葉を記録し、その布を背景に一人一人の肖像を撮影。彼女たちの人生をドキュメントする。