群馬・桐生のshop & gallery 象にて1月22日より萩原博之の写真展「私は知りたい I want to know」が開催される。
2025年2月に出版された萩原の同名の写真集『私は知りたい I want to know』より新たに手焼きした作品を展示する。
【ステイトメント】
スマートフォンの普及やSNSの発達によって、今日では写真を撮らない人の方が少ないくらいだろう。
私もその魅力に惹かれ、日々写真を撮っている。被写体は様々。家などの入口に置いてある犬の置物、一風変わった修繕
を施した壁、花屋でもないのにやたらに多くプランターが置かれた家、意味不明な造作物、
人からみれば、なぜそれを写真に撮るの?と言われそうなもの、何だかよく分からないものに惹かれてカメラに収める。
そうして集積した写真を見て、何度も対となる組み合わせを作っては、入れ替えてまとめていくと、
写真が勝手に語り出していくような感覚がある。
写真一枚だけではそれを感じることは非常に難しいのだが、束ねられた一連の流れを見ていると、
不思議とモノローグのようなものが聴こえてくる感じがあり、写真が私に、私が何を見たいのかを教えてくれるのだ。
写真に撮った今この時は、すぐさま過去になってしまう。そんな当たり前の事が、ただただ切なくて仕方なかった。
そして、その過ぎてしまった世界を恋しく思う事もあるが、それとは裏腹に、束ねた写真は私のその思いから放れていく。
それが、私にとって大切なものであるかどうかは分からない。だから、私は知りたい。今はそう言える。
| タイトル | 萩原博之 写真展「私は知りたい I want to know」 |
|---|---|
| 場所 | shop & gallery 象(群馬県桐生市本町1-1-3) |
| 会期 | 1月22日(木)〜2月2日(月) |
| 時間 | 11:00~18:00 |
| 休み | 火・水曜日 |
| 料金 | 無料 |
