12 March 2026

小原一真展、災禍の背後にある“見えない個”をたどる15年の記録

12 March 2026

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KazumaObara-UNREEL-WEB

小原一真の写真展「Unreel – Fragments of the Human Condition」が4月3日から京都の立命館大学国際平和ミュージアムで開催される。東日本大震災以降、災害や戦争、感染症などの出来事の背後にある個人の人生を追ってきた小原の15年にわたるプロジェクトを、初めて総覧する展覧会となる。

小原は2011年の東日本大震災と福島第一原発事故を契機にフォトジャーナリストとして活動を開始し、原発作業員や被災者など、社会の中で見えにくい立場に置かれた人々の記録を続けてきた。以降も核災害、戦争、感染症などの渦中で生きる人々の姿を長期的に取材している。

本展では、東日本大震災と福島第一原発事故、チェルノブイリ原発事故の被害者、ビキニ水爆実験で被ばくした漁師、第二次世界大戦の被害を受けた子どもたちの戦後、ウクライナ戦争下のロマ民族、新型コロナウイルス感染症の患者や終末期ケアの現場、ハンセン病回復者とその家族など、多様な地域と歴史を横断する作品が展示される。

タイトルの「Unreel」は、巻きついた糸がほどけていく様子や、写真フィルムのリールがほどけていくイメージを指す言葉。小原は、歴史的事件の背後にある見えにくい風景や個人の記憶を解きほぐすことで、過去と現在がどのようにつながっているのかを浮かび上がらせる。

展示空間はKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭などの空間デザインを手がける小西啓睦(miso)が担当。複数のプロジェクトを横断する写真群を新たな空間構成の中で提示し、個々の人生の断片がどのように世界の歴史と結びついているのかを体感的に示す。

タイトル

小原一真写真展「Unreel – Fragments of the Human Condition」

場所

立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区等持院北町56-1)

会期

4月3日(金)〜7月11日(土)

時間

9:30~16:30(入場は16:00まで)

休み

日曜日、祝日の翌日(5月31日は開館)

料金

大人400円、中高生300円、小学生200円

URL

https://www.kazumaobara.com/unreel

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