東京・銀座のギャラリー小柳でクリスチャン・マークレーの個展「LISTENING」が4月4日から開催される。
マークレーは、レコードとターンテーブルを楽器として用いたパフォーマンスで知られ、1970年代末より実験音楽の分野で先駆的な活動を展開してきた。以降、映像、写真、彫刻、版画など多様なメディアを横断しながら、音と視覚の関係を探究し続けている。2011年のヴェネチア・ビエンナーレでは映像作品《The Clock》で金獅子賞を受賞した。
本展では、コラージュの新作シリーズ《Concentric Listening》と《Eccentric Listening》が中心となる。いずれも「聴く」という行為を主題とし、顔のイメージを切り取り再構成することで、音の知覚を視覚的な構造へと変換する試みだ。《Concentric Listening》では、顔の中心がくり抜かれ、耳を含む輪郭のみが重なり合うことで、波紋のような同心円的構造が生まれる。
一方、《Eccentric Listening》では、顔の構成要素がより空間的に展開され、耳が集合的な構造の一部として組み込まれながらも、それぞれが個別の形態を保つ。これらの作品は、聴覚が単一の線的な経験ではなく、複数の層が重なり合いながら拡張していくプロセスであることを示唆する。
さらに、レコードジャケットを素材としたシリーズ《Oculi》の新作も展示される。スリーブ中央の円形の開口部を通して部分的に現れるイメージは、見えるものと隠されるものの関係を際立たせ、聴覚と視覚の交差する知覚の領域を浮かび上がらせる。
| タイトル | クリスチャン・マークレー「LISTENING」 |
|---|---|
| 場所 | ギャラリー小柳(東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル9F) |
| 会期 | 4月4日(土)~6月30日(火) |
| 時間 | 12:00~19:00 |
| 休み | 日・月曜日、祝日 |
| 料金 | 無料 |
| URL |
