16 June 2026

AIの“誤読”から新たな東京像を立ち上げる、小林健太新作展「“TOKYO”」

16 June 2026

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東京・西麻布のTAV GALLERYにて、小林健太の個展「“TOKYO”」が7月4日まで開催中だ。

本展は、AI時代の視覚環境の激変をふまえ、小林健太の実践を複数の時間軸から再配置する試みとなっている。新作シリーズ「“TOKYO”」では、Depth Map(奥行き推定情報)を生成AIのリファレンスとして用いたモノクローム作品を発表。Depth Mapは本来、空間の奥行きを正確に計算するための情報だが、小林はそれを「AIによる誤読を誘発するための参照情報」として扱う。結果として立ち上がるのは、現実の都市でもなければ正確な3D空間でもない――都市そのものが記憶違いを起こしているかのような、幽霊的な遠近感を帯びた東京のイメージ。AIに「Tokyo」と入力したときに出力されるのは、無数の東京の画像から導き出された「統計的な東京」であり、個人の記憶でも特定の場所でもない。 「“TOKYO”」は、その匿名性と喪失感を引き受けながらも、そこに感傷と身体性を差し戻そうとする試みでもある。

公式サイトには、ステートメントとして佐藤栄祐(TAV GALLERY ディレクター)が寄稿。佐藤と小林は10代の頃、渋谷「渋家」で出会い、統計的には説明できない偶然と信頼によって現在まで接続されてきた。その関係性自体が、AIの生成する「平均値としての東京」への静かな対抗軸として、本展のもう一つの核になっている。

タイトル

小林健太 個展「“TOKYO”」

場所

TAV GALLERY(東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4F)

会期

6月12日(金)〜7月4日(土)

時間

13:00~19:00

休み

日・月曜日

料金

無料

URL

https://tavgallery.com/kentacobayashi/ 

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