東京都写真美術館のB1F展示室では、12月1日より岡田敦の写真展「幻の馬 Yururi Island 1950-2026」が始まる。
本展では、2011年から岡田敦が撮影してきたユルリ島の馬の写真が展示される。ユルリ島は、根室半島・昆布盛漁業港の南東2kmの沖合に位置する現代の“ロスト・ワールド”である。この言葉はコナン・ドイルが著した、断崖に囲まれた人跡未踏の台地に絶滅したはずの動物たちの王国があったという空想小説のタイトルだが、ユルリ島という無人島もまた、立ち入りが制限されて人は近づけない。そしてここには人知れず馬たちが、それも雌馬だけが暮らしている。岡田はそんなロスト・ワールドの目撃者として存在している。雌馬だけとなった群れは誕生の可能性を持たず、1950年に島に移入された馬の子孫は岡田が撮影を始めた2011年には10数頭、そして今は2頭にまで減った。
この展覧会で見られる写真に刻印されているのは、いわば蝋燭の炎が消えんとする瞬間の揺めきだ。その儚くも美しい命の証の光が人々の記憶にどのように残っていくのか、その目で確かめたい。
| タイトル | 岡田 敦|幻の馬 Yururi Island 1950-2026 |
|---|---|
| 場所 | 東京都写真美術館 |
| 会期 | 2026年12月1日(火)~2027年1月17日(日) |
| イベント | アーティストトーク |
| 時間 | 10:00〜18:00 |
| 休み | 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館) |
| 料金 | 一般1,200円(960円)、学生・65歳以上950円(760円)、小中高生400円(320円) |
| URL |
