ルイ・ヴィトンのビジュアルウインドウでSFトリップ

観衆を魅了するビジュアルセットをデザインしてきたステージデザイナー、エス・デヴリンによるルイ・ヴィトンのデジタルインスタレーション。

23 April 2019

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エス・デヴリンといえば、オペラや演劇などの舞台芸術、ロンドン五輪の閉会式、コマーシャルなロック、ヒップホップのコンサートで観衆を魅了するビジュアルセットをデザインしてきたステージデザイナー。

昨今はカニエ・ウエストやU2、ビヨンセらポップスターらのステージも手掛け、活躍中の売れっ子だ。デヴリンはステージデザインを「キネティック・スカルプチャー(動く彫刻)」ととらえ、我々に数時間のファンタジーを見せてくれる。

そんな彼女の創造性を気軽に見られる機会をルイ・ヴィトンの世界12店舗が提供している。日本では表参道店、松屋銀座店のウインドウにデヴリンのデジタルインスタレーションが据えられた。

ルイ・ヴィトンのウィメンズアーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールによる2019年春夏コレクション立ち上がりを記念したこのインスタレーションは、「POSTCARDS FROM THE FUTURE(未来からのポストカード)」と題されたSF感あふれるものだ。ルイ・ヴィトンを纏ったマネキンやバッグの背景で、バーチャルシティが絶えず動いていくさまには思わず引き込まれる。まるで、その先のパラレルワールドにつながっているかのようだ。

そのムードをさらに強めるのがコレクションのアイテムへのプリントに使用されているBeepleことマイク・ウィンケルマン提供の近未来感あふれる映像だ。モーションデザイナーであるウィンケルマンのビジュアルは、SF小説の巨匠、フィリップ・K・ディックやジャック・ウォマックの描いた世界を可視化したような、サイバーな世界を連想させる。ジェスキエールのフューチャリスティックなデザインテイストと呼応したインスタレーションだろう。

表参道、銀座を訪れた際は、ウインドウショッピングのインスタレーションを通して、未来へトリップしてみてはいかがだろうか。

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