伝説的な撮影監督カルロ・ディ・パルマの旅路
『水と砂糖のように』

知的な、深みのある、なによりも愛にあふれたドキュメンタリー。

08 November 2019

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『水と砂糖のように』

イタリア映画批評家協会賞、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞したファリボルス・カムカリ監督作『水と砂糖のように』が、11月30日(土)より東京都写真美術館ホールほか全国限定公開される。

映画史上の功績を讃え「カルロ・ディ・パルマ賞」と命名されたヨーロッパ映画賞撮影賞。本作はこの類まれな撮影監督についての、知的な、深みのある、なによりも愛にあふれたドキュメンタリーだ。

光と色の達人であるディ・パルマのキャリアは、ルキノ・ヴィスコンティの最初の映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』に参加した15歳から始まり、第二次世界大戦後の映画を革新したネオレアリズモとともに開花。モノクロからカラーに移行する中で、ミケランジェロ・アントニオーニと一緒に、色彩の革命ともいえる『欲望』『赤い砂漠』を生み出し、長きにわたるウッディ・アレンの撮影監督として洗練されたヨーロッパ的なものをもたらした。

アレンをはじめ、ヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ケン・ローチなど、多くの優れた映画監督や関係者の豊かで温かい証言が彼の突出した才能とともに魅力あふれる人間性をあぶり出す本作は、単に伝説的なひとりの撮影監督の伝記にとどまらぬ、映画黄金時代の核心に迫る感動的な旅となっている。また映画というものが共同作業による魔術であると同時に、個人の強烈な個性の産物であることを思い出させるだろう。

タイトル

『水と砂糖のように』

公開

2019年11月30日(土)~

会場

東京都写真美術館ホールほか

URL

http://mizusato.onlyhearts.co.jp/